ホーム>中学・ジュニア>平成28年度>第17回ジュニア・ラグビー九州ブロック大会レポート
  • 社会人
  • クラブ
  • 大学
  • 高専
  • 高校
  • 中学・ジュニア
  • ミニ・タグ
  • 女子
  • セブンズ
  • レフリー委員会
  • 安全対策委員会
  • コーチ委員会
  • 普及育成委員会
  • メディカル委員会
  • 高校委員会

申請書ダウンロード

  • トップリーグ
  • トップチャレンジリーグ
  • 九州リーグ
  • 日本代表

第17回ジュニア・ラグビー九州ブロック大会レポート

 10月8日~10日の3日間、熊本県民総合運動公園ラグビー場で「第17回ジュニア・ラグビー九州ブロック大会」が開催された。九州8県の中学校・スクール混成の選抜チームが出場し、年末の近鉄花園ラグビー場で行われる全国ジュニア・ラグビー大会出場を目指して熱戦が繰り広げられた。

 
 初日となった108日は、曇り空の中、12時より開会式が行われた。開催に先立ち主催者を代表して鶴田善弘・九州協会中学委員長が挨拶をした。まず、熊本地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします。また、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。「毎年この大会に出場した多くの先輩たちが全国ジュニア・ラグビー大会をはじめ、高校・大学・社会人での大会で活躍している。みなさんも是非この中学の舞台だけに終わらず、高校・大学・社会人とラグビーを続け、或いはそうでなくても何らかの形でラグビーに携わり、さらに人間を磨きあげてほしい。本大会では各県の代表として誇りをもって悔いのないゲームを行い、ノーサイドの精神を大切にしてお互いを称え合う素晴らしい大会にしてほしい。」と述べるとともに大会運営にご尽力いただいた熊本県協会をはじめ関係者の方々に感謝の意を表した。そして、全選手を代表して長崎県選抜・山口泰輝主将が選手宣誓を行い、大会の幕を開けた。

【鶴田委員長挨拶】
【選手宣誓:長崎県山口主将】
 1試合は、長崎県選抜対 大分県選抜との対戦。
長崎が常にボールを支配し突破力、展開力とも上回り、前半27番本山選手の先制トライを皮切りに前半合わせて4本のトライを奪い圧倒的な強さを発揮し285で勝利。大分も後半に攻めるも長崎のディフェンスに阻まれたが、長崎のミスにも助けられ、終了間際の2113番富田選手がトライを挙げ一矢を報いた。
 【試合レポート】
開始直後より長崎が、ゲームの主導権を握り得点を重ねた。大分も懸命にディフェンスはするものの、リセット、リスタートが遅くプレッシャーをかけられない。風上を利用した戦術で一矢を報おうとするものの、長崎の固いディフェンスに阻まれてしまった。後半に入り長崎の優勢は続くものの、気の緩みからかミスが続きなかなかリズムに乗ることができずにノーサイド、お互いのチームが十分に発揮できずに終わった課題の残るゲームとなった。
 

 

【10月8日(第1試合)長崎県 VS 大分県】
 2試合は、佐賀県選抜対 宮崎県選抜との対戦。
前半から宮崎がフォワード、バックスのスピードを活かして優位に試合を運び前半57番猪上選手の先制トライを皮切りに前後半合わせて10本のトライを奪い064で勝利。一方、佐賀も防御で凌ぎ攻撃に転じるが単調になりトライに繋げなかった。
 【試合レポート】
グラウンドを広く使おうとする宮崎、近場を攻めて局面を打開しようとする佐賀の両チームの持ち味が見られたゲームであった。コンタクトの面で体を張ったプレーシーンが少なく、防御の甘さやハンドリングミスに加え、ボールを動かすスキルに課題が残ったゲームとなった。

【10月8日(第2試合)佐賀県 VS 宮崎県】
 3試合は、熊本県選抜対 鹿児島選抜との対戦。
熊本が常にボールを支配し突破力、展開力とも上回り、前半312番中井選手の先制トライを皮切りに前半合わせて4本のトライを奪い圧倒的な強さを発揮し265で勝利。鹿児も善戦し、後半911番西山選手がトライを挙げた。
 【試合レポート】
組織プレーでゲームを動かす熊本に対し、主力プレーヤーの強さを武器にパワーラグビーで挑もうとした鹿児島とお互い特色がはっきりしたチームビジョンが明確だった。後半、足が止まり始めた熊本に対してディフェンスの精度が上がった鹿児島、将来が楽しみなプレーヤーも見られ今後が楽しみだ。

【10月8日(第3試合)熊本県 VS 鹿児島県】
 4試合は、沖縄県選抜対 福岡県選抜との対戦。
前半から福岡がフォワード、バックスのスピードを活かして優位に試合を運び前半111荒牧選手の先制トライを皮切りに前後半合わせて16本のトライを奪い0104で勝利。一方、沖縄は幾度となく攻撃するにも単調になりトライに繋げなかった。
 【試合レポート】
終わってみれば対差のゲームになった。フォワード、バックスが自在に動きゲームを進める福岡の攻勢を沖縄が止められずにゲームは進んだ。個々の運動能力の高さをチームの中で活かしたい沖縄だったが、早々にその芽を摘む福岡の固いディフェンス、そしてその直後のブレイクダウンでのターンオーバーが見られ、一方的な得点差を生んだのが残念であった。

【10月8日(第4試合)沖縄県 VS 福岡県】
 2日目は、敗者戦及び準決勝戦が行われた。
 第1試合は、敗者戦の大分県選抜対 佐賀県選抜との対戦。
大分は前日の長崎戦で善戦したフォワード、バックスが一体となった攻めで優位に戦いを進め、前後半を通して5本のトライを奪い275で勝利。後半5分、佐賀は持ち味であるフォワードが前に出てバックスに繋ぎ、12番藤原選手がトライを奪った。

【10月9日(第1試合敗者戦)大分県 VS 佐賀県】
 第2試合は、敗者戦の鹿児島県選抜 対 沖縄県選抜の対戦。
鹿児島は前日の熊本戦で善戦したフォワード、バックスが一体となって攻め、前後半を通して9本のトライを奪い715で勝利。宮崎に流れが一転し、後半15分には2219と逆転した。その後、両チーム1本ずつトライを重ね、終了間際に宮崎がトライを奪い3226で勝利。一方、沖縄は前日と同じく幾度となく攻撃するにも単調になりトライに繋げなかった。

【10月9日(第2試合敗者戦)鹿児島県 VS 沖縄県】
 第3試合は、準決勝戦の長崎県選抜対 宮崎県選抜との対戦。
長崎は、前半9分の12番山口選手の先制トライを皮切りに前後半6本のトライを奪い400で決勝戦に勝ち進んだ勝利。一方、宮崎は長崎12番山口選手の力強い突破、走力に翻弄された試合だった。
 【試合レポート】
前半半ばまでは一進一退の攻防が続き好ゲーム。ウォーターブレイクを堺に長崎がブレイクダウンを制しはじめ、テンポアップ、リズムを掴むと足が動きだし得点を重ねた。後半に入ってもバックスリーダーを中心に長崎の攻撃が途切れず得点を重ねた。宮崎の足が止まるシーンは余り見られなかったが、それを上回る長崎の「厚み」が勝敗を分けた。試合全体を通してボールを大きく動かしながら前に出る長崎の攻めが上回り終始ゲームを支配、力強さに欠けた宮崎も運動量があっただけに惜しい試合だった。

【10月9日(第3試合準決勝戦)長崎県 VS 宮崎県】
 4試合は、準決勝戦の熊本県選抜対 福岡県選抜との対戦。
前半14分の福岡10番伊藤選手の先制トライを皮切りに前後半5本のトライを奪い034で決勝戦に勝ち進んだ。一方、熊本も果敢に攻めるも反則でリズムに乗れないままトライに繋げなかった。
 【試合レポート】
攻撃力がある福岡に対し、どこまで熊本が辛抱するか、そして自分たちのペースをどれだけ維持できるかといった熊本の動きに注目が集まる試合が始まった。序盤は熊本の気合の入ったディフェンスで引き締まった展開となった。中盤に入り熊本の反則が増えはじめた前半13分福岡10番伊藤選手がサインプレーから熊本のディフェンスを突破して先制トライ、福岡が序々に流れを掴み始める。熊本は福岡の圧力に反則を繰り返し、苦しい時間が続くも集中を切らさず前半を終えた。後半6名の選手を交代した福岡が開始直後からフォワード戦で優位に立ち、ゲームを支配しはじめる。対する熊本もディフェンスで厳しく体を当てキックで陣地を進めようとするものの、福岡の圧力で陣地を進めることができなかった。接点の攻防で体力を消耗してきた後半も両チームともに気持ちの入ったディフェンスで最後まで好ゲームを展開した。

【10月9日(第4試合準決勝戦)熊本県 VS 福岡県】
 最終日となった10日は、三位決定戦と決勝戦を行った。1試合は三位決定戦の宮崎県選抜対 熊本県選抜との対戦。
全国大会出場が懸かった三位決定戦。立ち上がりは両チームとも動きが硬く、ミスが目立つ試合の入りとなった。試合が動いたのは前半7分熊本のフォワードが連続してラックを支配し、懸命の宮崎ディフェンスを力でこじ開け11番吉村選手のトライで先制した。このトライで波に乗るかと思われた熊本だが積極的に展開するもののミスが多く、一進一退の時間が続いて014で前半終了。
後半、ようやく硬さのほぐれた熊本が持ち味を発揮、ポイントを連続して制しテンポよくバックスを動かしはじめる。ディフェンスが受けに回り苦しい時間が続く宮崎も粘りのディフェンスから活路を開きたいところだが、熊本の組織的なディフェンスを前にチャンスを活かすことができない。ようやく宮崎の反撃が13分バックスの連続攻撃で8番近藤選手がトライを返す。熊本の足が止まりはじめディフェンスが甘くなりはじめたところで宮崎のバックスが大きくボールを動かし再び157番猪上選手がトライを奪い、1221。勢いに乗りたい宮崎だが熊本の必死のディフェンスに最後まで追いつくことができなかった。全国大会出場をかけたこの試合、両チームとも持ち味を発揮した素晴らしい好ゲームだった。勝った熊本県選抜の全国大会での活躍を期待したい。

【10月10日(第1試合3位決定戦)宮崎県 VS 熊本県】
 2試合は決勝戦の長崎県選抜対 福岡県選抜との対戦。
この対戦は11年連続で雪辱に燃える両者、お互いが持ち味を発揮した好ゲーム、一瞬の隙が相手の得点に繋がる油断できないゲーム展開。
前半終了間際と後半開始直後のトライがゲームを左右した。ここぞという時にトライをとる福岡の集中力がやや上回った。ディフェンスがかたい福岡は長崎の足を早めに止め、長崎のキープレイヤーを徹底マークしてリズムを作らせない防御でチャンスを待つ。外に決定力のある福岡が人数的に優位をつくり、グラウンドを縦横無尽に走りまわった福岡が自分たちのリズムを崩さずトライを重ねた。一方、長崎は持ち味のスピードが発揮できず終始福岡のリードで試合が進み、やや力の差を感じた少し残念な決勝戦だった。

【10月10日(第2試合決勝戦)長崎県 VS 福岡県】
【総評】
優勝した福岡県チームの選手層の厚さやチームバランスの良さが際立った。チームビジョンを共有できているメンバーがその力を存分に出し切った決勝戦でナンバーワンに輝いた。同じく全国大会出場を決めた長崎・熊本も更なる意識向上を図り、九州旋風を巻き起こしてほしい。
全般的には十分に自分たちの持ち味を発揮できなかったチームもあり、それぞれのカラーを作りアピールできるようブロック大会に臨んでほしい。3日間大きな怪我もなく大会運営ができたことに関係者への敬意を表したい。
最後に12月に開催される第22回全国ジュニア・ラグビー大会に出場する両代表の活躍を期待したい。

 

 

優勝 福岡県
準優勝 長崎県

3位 熊本県
最後に、今大会の開催にあたり選手、保護者、それを支える大会運営に御尽力いただきました熊本県ラグビーフットボール協会をはじめ関係者の方々にこの場を借りて御礼申し上げます。
                                   編集◎横尾 久己 (大会総務委員長)
参加チーム写真】

長崎県
大分県

佐賀県
熊本県

宮崎県
鹿児島県

福岡県
沖縄県
長崎県、福岡県および熊本県は、第22回全国ジュニア・ラグビーフットボール大会へ出場。