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第18回ジュニア・ラグビー九州ブロック大会レポート

 10月7日~9日の3日間、熊本県民総合運動公園ラグビー場で「第18回ジュニア・ラグビー九州ブロック大会」が開催された。九州8県の中学校・スクール混成の選抜チームが出場し、年末に行われる第23回全国ジュニア・ラグビー大会出場を目指して熱戦が繰り広げられた。
 
 初日となった10月7日は、晴天の中、12時より開会式が行われた。開催に先立ち主催者を代表して鶴田善弘・九州協会中学委員長が挨拶をした。「毎年この大会に出場した多くの先輩たちが全国ジュニア・ラグビー大会をはじめ、高校・大学・社会人での大会で活躍している。みなさんも是非この中学の舞台だけに終わらず、高校・大学・社会人とラグビーを続け、或いはそうでなくても何らかの形でラグビーに携わり、さらに人間を磨きあげてほしい。本大会では各県の代表として誇りをもって悔いのないゲームを行い、ノーサイドの精神を大切にしてお互いを称え合う素晴らしい大会にしてほしい。」と述べるとともに大会運営にご尽力いただいた熊本県協会をはじめ関係者の方々に感謝の意を表した。そして、全選手を代表して福岡県選抜・本田 啓主将が選手宣誓を行い、大会の幕を開けた。
【鶴田委員長挨拶】
【選手宣誓:福岡県本田主将】
 1試合は、福岡県選抜 対 佐賀県選抜との対戦。
 開始早々から個々の体格、スピード、フィジカルで勝る福岡が素早いリサイクルと力強い縦への突破でゲームの主導権を握り得点を重ねた。対する佐賀も小柄なFWが集散よくラックを連取しBKにボールを供給するも福岡のディフェンスの出足が早く、なかなかゲインできない。
 福岡にキックオフ直後から3連続のトライを許した佐賀は中盤から落ち着きを取り戻し、懸命なディフェンスで福岡のミスを誘い一進一退の攻防が続いた。
 後半7名を入れ替えた福岡、フレッシュなメンバーが連続でラックを支配、佐賀の動きを止めたところでワイドに展開し得点を重ね佐賀を突き放す。
 全国レベルの福岡に挑んだ佐賀、最後まで諦めないタックルで粘りを見せ、最後までプライドをもったて戦った試合であった。
 

 

【10月7日(第1試合) 福岡県(赤) 62-0 佐賀県(黄)】
 2試合は、鹿児島県選抜 対 宮崎県選抜との対戦。
 立ち上がりから宮崎が持ち味のスピードを生かして先制トライ。その後も早いテンポで攻撃を続け前半8分にトライを奪い、0-10。
 一方、鹿児島は負傷交代など苦しい状況の中、前半15分能力の高い選手がディフェンスをかわしゴールポスト中央にトライ7-10、宮崎も前半終了間際にもトライを奪い7-17で前半を折り返した。
 後半、メンバーを入れ替えた鹿児島がフィジカルの強さを生かし前に出るようになり、連続攻撃に繋がり連続でトライを奪い、後半7分一気に19-17と逆転。勢いに乗る鹿児島は後半9分にトライ、コンバージョンゴールも決め、26-17と突き放し優位に立った。
 後半14分宮崎が反撃のトライを奪うもコンタクトシーンで体を張って前に出る鹿児島の勢いを止めることができず、後半16分鹿児島にトライを奪われ31-22で鹿児島の勝利。

【10月7日(第2試合)鹿児島県(黒) 31-22 宮崎県(白)】
 3試合は、熊本県選抜 対 沖縄選抜との対戦。
 前半開始早々、テンポよく熊本がゴール前まで攻め込むも、ミスが目立ち一進一退の攻防が続く。前半5分熊本がキックのカウンターからバックスが素早いパスワークで先制トライ、5-0。
 前半10分にも沖縄ゴール前のペナルティキックから熊本FWが繋いでトライを奪いコンバージョンゴール成功、12-0。
 前半18分沖縄もフィジカルの強さを活かしBKが熊本ディフェンスを突破しトライ12-5。前半終了間際に熊本は小気味よいバックスのパスワークでトライを奪い17-5で前半を折り返す。
 後半も熊本の攻撃の手は緩めることなく、2トライを奪い31-5と突き放す。その後熊本は順次選手を入替えフレッシュな選手の活躍が目立ち選手層の厚さを感じた。
 また、沖縄もフィジカルを活かしたバックスの縦攻撃を仕掛けるも熊本のディフェンスに阻まれトライに繋げなかった。攻守とも優位に立った熊本が43-5で勝利、準決勝へ進めた。
【10月7日(第3試合)熊本県(紺) 43-5 沖縄県(青)】
 4試合は、大分県選抜 対 長崎県選抜との対戦。
 前半、序盤からペースを握った長崎、自陣から積極的にボールを動かし、タッチライン際をスピードを活かし2分、3分と連続でトライ0-12とする。一方、大分はFWの縦攻撃からバックスが切れ味鋭く走り込んで前半8分にトライを奪いコンバージョンゴール成功、7-12。
 その後長崎が敵陣でゲーム展開するが自らのミスで得点に繋がらない。大分に疲れが出てきた前半15分過ぎ長崎がフォワード・バックス一体となって3連続トライ、7-33で前半を折り返す。
 後半2分長崎が相手ディフェンスのマークをずらし、スペースを見つけて鋭く走り込んでトライを奪うコンバージョンゴール成功、7-40と突き放す。
 後半5分大分もラインアウトモールで前進し、バックスへ繋いでトライを奪い、14-40。その後はスピード、スタミナ、判断力に優れる長崎がラン・パスに加えキックを巧みに使って4本のトライを奪い14-66で勝利、準決勝へ進めた。
 
【10月8日(第4試合)大分県(ピンク) 14-66 長崎県(グリーン)】
 2日目は、敗者戦及び準決勝戦が行われた。
 第1試合は、敗者戦の佐賀県選抜 対 宮崎県選抜との対戦。
 前半の入りは佐賀がテンポよくアタックを仕掛けたが、ゴール前で反則を犯しトライを奪い切れず。    
 一方、宮崎はペナルティキックから速攻で前半6分トライを奪い、宮崎に流れが傾き0-26で前半を折り返す。
 後半に入っても宮崎が優位に試合を運び、佐賀も後半7分に1トライを奪ったが優位に立った宮崎が後半も4本トライを奪い7-48で勝利。
【10月8日(第1試合敗者戦)佐賀県(黄) 7-48 宮崎県(白)】
 第2試合は、敗者戦の沖縄県選抜 対 大分県選抜の対戦。
 前半は大分ペースで4分トライを奪ったが、ディフェンスの甘い沖縄に対して大分も最後の詰めが甘く7-17で前半を折り返す。
 後半に入っても両チームとも流れを変えることができず、両チーム2トライづつ得点を奪い19-29で大分が勝利。
【10月8日(第2試合敗者戦)沖縄県(青) 19-29 大分県(ピンク)】
 第3試合は、準決勝戦の福岡県選抜 対 鹿児島県選抜との対戦。
 大会2試合目となりチームとして、纏まりを見せ始めた福岡が戦前の予想どおり序盤からゲームを支配。個々のスピードとスキルに加え、組織的なアタックとディフェンスで鹿児島にプレッシャーを掛け続け流れを渡さない。フィジカルでは互角の鹿児島も大型のセンターを軸に攻撃を組み立てようと試みるも福岡の鋭いディフェンスを前にボールを有効にリサイクルできず、福岡に前半5本トライを奪われ33-0で前半を折り返す。
 後半、先に得点したのは鹿児島、福岡ゴール前のペナルティキックからフォワードの起点からウイングが右隅にトライを奪い、33-5。
 ここから鹿児島が流れを引き寄せるかと思われたが、福岡は交替したフレッシュなフォワードがラックサイドを連続攻撃、鹿児島の流れを断ち切るトライを後半3本奪い54-5で勝利、決勝へ進めた。
 勝利した福岡は後半中盤から不用意な反則が目立ち始め、決勝へ向けて修正が必要である。
【10月8日(第3合準決勝戦)福岡県(赤) 54-5 鹿児島県(黒)】
 4試合は、準決勝戦の熊本県選抜 対 長崎県選抜との対戦。
 熊本と長崎のプライドを掛けた熱い試合がスタートした。お互いがブレイクダウンで激しくプレッシャーを掛け合い、攻守が目まぐるしく入れ替わり手に汗を握るゲーム展開が続いた。
 長崎は巧みにキックを使って敵陣でゲームを展開した。熊本は自陣から積極的に大きくボールを動かし仕掛けた。先手を取ったのは長崎、敵陣でのスクラムから左へ展開、サインプレーから1トライ奪い0-5。
 一方、熊本も前半終了間際に敵陣でのペナルティキックからクイックプレーで1トライを返す、コンバージョンゴールも決まって7-5と逆転で前半を折り返す。
 後半もしばらく一進一退の攻防が続いた。お互い素早く前に出るディフェンス、ひたむきなタックル粘り強いカバーリングなどここ一番のビッグプレーでピンチを脱出した。
 後半11分長崎が自陣から左へ大きく展開、サポートした選手がスピードに乗って最後まで走りきって、値千金の逆転トライ、コンバージョンゴールも成功し7-12と逆転。
 熊本も最後まであきらめずフォワード・バックス一体となって攻めるが一歩及ばずノーサイドの笛が鳴った。
 7-12で勝利した長崎は決勝へ進めた。最後まで勝負の行方がわからない感動的なゲームで両チームの健闘を称えたい。
【10月8日(第4試合準決勝戦)熊本県(紺) 7-12 長崎県(グリーン)】
 最終日となった9日は、三位決定戦と決勝戦を行った。1試合は三位決定戦の鹿児島県選抜対 熊本県選抜との対戦。
 両チームとも全国大会の出場は逃したものの、来年度のシード権が懸かった大事な試合。
 序盤はフィジカルを活かした鹿児島が熊本陣内でフェイズを重ね、優位にゲームを進めるも熊本のディフェンスにゲインすることができない場面が続いた。
 前半11分熊本がキックで攻め込んだ後、中央ゴール前のペナルティキックからフォワードがインゴールに飛び込み先制トライ、コンバージョンゴール成功で0-7。
 前半19分堅い守りで鹿児島のペナルティキックを誘い敵陣へ進めてから素早いリサイクルでバックスを走らせトライ0-12とし前半を折り返した。
 後半キックオフ直後1分、外内に変化をつけた攻撃でラックサイドを突破し中央にトライ、コンバージョンゴール成功で0-19。
 対する鹿児島はハイパントから大型フォワードを前に出そうとするが、ミスが響き熊本の逆襲を許す場面が目立つようになり2本連続でトライを奪われ0-33。
 しかし、鹿児島も終了間際にトライを奪い一矢報い、7-33でノーサイドの笛が鳴った。鹿児島はこの大会初めて三位決定戦へ出場、来年へ向け課題を克服してチャレンジしてほしい。
【10月9日(第1試合3位決定戦)鹿児島県(オレンジ) 7-33 熊本県(紺)】
 2試合は決勝戦の福岡県選抜 対 長崎県選抜との対戦。
 12年連続で同一カードとなった決勝戦。長崎のキックオフで開始、序盤より両社一歩も譲らなぬ攻防を繰り広げた決勝戦にふさわしい戦いとなった。
 前半7分長崎はスクラムからフォワードが持ち出し、そのままラッシュをかけて先制のトライ、コンバージョンゴール成功で0-7。
 その後福岡がバックスの展開から長崎ゴールに迫るも気迫あふれるディフェンスに阻まれる。
 前半終了間際、福岡も体格に優るフォワードが長崎ゴールに傾れ込みトライを奪い、コンバージョンゴール成功で7-7とし前半終了。
 後半5分福岡は前半と打って変わって、中盤からフォワードのラッシュを軸に攻撃を組み立て、自陣から敵陣ゴールまで一気に攻め込みトライ、12-7。
 後半11分長崎は鋭いディフェンスから福岡のミスを誘い、敵陣に蹴り込んだボールにウイングが押さえてトライ、コンバージョンゴール成功で12-14と逆転。
 後半16分長崎は福岡のミスからチャンスメーク、先程と同様に敵陣に蹴り込んだボールにウイングが押さえてトライ、12-19と突き放す。
 福岡は直後のキックオフを敵陣深く蹴り込み相手のミスを誘う、時間は後半20分を超えインジュアリータイムに入り、福岡はミスをしたら負ける展開に鋭く前へ出る長崎フォワードをフィジカルで押し切った福岡が右隅にトライを奪う、難しいコンバージョンゴールも成功、19-19としノーサイドの笛が鳴った。
 両チームは12月末に行われる第23回全国ジュニアラグビー大会へ出場する、大会での活躍が楽しみな試合内容であった。
【10月9日(第2試合決勝戦)福岡県(赤) 19-19 長崎県(グリーン)】
【総評】
優勝した長崎県・福岡県チームの選手層の厚さやチームバランスの良さが際立った。チームビジョンを共有できているメンバーがその力を存分に出し切った決勝戦でナンバーワンに輝いた。
今年度は全国大会に出場できなかった熊本県・鹿児島県も更なる向上を図り、チャレンジしてほしい。
全般的には十分に自分たちの持ち味を発揮できなかったチームもあり、それぞれのカラーを作りアピールできるようブロック大会に臨んでほしい。3日間大きな怪我もなく大会運営ができたことに関係者への敬意を表したい。
最後に12月末に開催される第23回全国ジュニア・ラグビー大会に出場する両代表の活躍を期待したい。
 

 

優勝 長崎県
優勝 福岡県
3位 熊本県
最後に、今大会の開催にあたり選手、保護者、それを支える大会運営に御尽力いただきました熊本県ラグビーフットボール協会をはじめ関係者の方々に、この場を借りて御礼申し上げます。
                                   編集◎横尾 久己 (大会総務委員長)
参加チーム写真】
福岡県
佐賀県
鹿児島県
宮崎県
熊本県
沖縄県
大分県
長崎県
長崎県および福岡県は、第23回全国ジュニア・ラグビーフットボール大会へ出場。