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トップリーグ第13節〔1月6日〕/九州電力vsNTTコミュニケーションズ/試合レポート

九州電力キューデンヴォルテクス
vs NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
NTTコミュニケーションズ

NTTコミュニケーションズ
終了間際の逆転トライで激戦を制す
九州電力、来季に繋がる敗戦

平成25年1月6日(日) 天候:晴れ レベルファイブスタジアム【福岡】

●14:00キックオフ
  九州電力キューデンヴォルテクスvsNTTコミュニケーションズシャイニングアークス

写真
【マン・オブ・ザ・マッチ】NTTコミュニケーションズシャイニングアークス:トッド・クレバー

 九州電力は前節で東芝に101-5と大敗し、最終戦を是非とも勝利で終えたいところ。一方のNTTコミュニケーションズは前節で近鉄ライナーズに勝利を収め、10位以内(ワイルドカードトーナメントへの出場が決定)が確定し、この試合に勝利を収めリーグ戦の順位を更に上げたいところ。
 両チームの一戦は、レベルファイブスタジアムに多数の応援を含む3,713名の観衆を集めて行われた。

 原田隆司レフリー(A級)の笛で試合が始まる。
 開始早々NTTコミュニケーションズが相手陣深く攻め込むが、自らの反則が重なり得点できず。その後は双方ともにキックにおいて地域を取り合う一進一退の攻防が続く。
 九州電力は14分、PKにより相手陣に攻め込み、22mライン付近のマイボールラインアウトから展開し、フェイズを重ね相手ゴール前に迫るとラックからのボールをSO齊藤が左サイドインゴールに絶妙なゴロパント、そのボールを左WTB早田が相手と競りながらも押さえ、九州電力が5-0と先制する。
 NTTコミュニケーションズは22分に九州電力のボールスクラムで得たPG(コラプシング)を、SO君島が確実に決め5-3と点差を詰める。
 その後互いにキックで地域を取り合うが、なかなか決定的なチャンスを作り出す事ができない。
 37分、九州電力は自陣に攻め込まれ、NTTコミュニケーションズのFW・BK一体となった攻撃に22mライン付近まで後退する。しかし、九州電力はここで相手側がノックオンしたボールを、SH小森が縦に強く蹴り込む。前掛かりになっていた相手をWTB吉永が抜き去り、相手陣22mライン付近を転々とするボールを確保すると、フォローしたFB荒牧にパスし中央にトライ。齊藤のGKも決まり12-3とリードを広げ前半を終了する。

 前半は九州電力の粘り強いディフェンスが目立った。NTTコミュニケーションズの反則、ミスはあったが1PGの3点に押さえた事は、褒められて良い。また、キックでの陣の取り合いにおいて、FB荒牧を中心に九州電力が隙を見せなかったことが、前半のスコアーに繋がったように思われる。
 一方NTTコミュニケーションズはスクラムで押し勝ち、FW・BKが一体となった攻撃で地域的にはゲームを支配しながら、肝心な場面での反則、自らのミスでややフラストレーションが溜まる前半となった。NTTコミュニケーションズのアタックが威力を発揮するか、九州電力が粘り強く守り、その中から活路を見出すかに興味が持たれる後半となった。

 後半NTTコミュニケーションズのキックオフで後半開始。
 前半同様一進一退の攻防が続いたが、12分、NTTコミュニケーションズは相手陣22mライン付近中央スクラムで得たPK(コラプシング)の機会に、SO君島がPGを決め12-6点差を詰める。
 更に15分、NTTコミュニケーションズは相手陣22mライン付近のマイボールラインアウトのボールを確保し右に展開、数回のフェイズを経てゴール前に迫ると、中央付近のラックから右に展開する。最後はCTB山下がワイドに位置したFBブラッキン・カラウリアヘンリーにパスを通し、右隅にトライ。この難しい位置からのGKをSO君島が見事に成功させ12-13と逆転する。
 前半のロースコアの展開から、一変して点の取り合いの様相を呈する。九州電力は19分、中央付近のマイボールラインアウトのボールを確保し、フェイズを重ね前進すると、22mライン付近のラックから左に展開しWTB早田が相手の厳しいタックルを受けながらも左隅にトライ。17-13と再逆転する。
 そして24分には、自陣22m近辺でCTBドウェイン・スウィーニーが相手のパスをインターセプトし、80mを一人で走り切り右中間にトライ。GK(齊藤)も成功し24-13と点差を広げる。
 しかし28分、NTTコミュニケーションズは相手陣22mライン付近のラックからこぼれたボールをFBブラッキン・カラウリアヘンリーが拾い、相手ディフェンスラインを突破し左隅にトライ。24-18と1トライ1ゴールで逆転可能な点差に詰め寄る。
 34分、九州電力は相手陣22mライン近辺でPK(オフサイド)を得る。SOの齊藤がこのPGを慎重に決め、27-18と点差を広げ、残り5分余りとなった試合時間を考えるとかなり勝利に近づいたように思われた。
 直後のキックオフでNTTコミュニケーションズはこのボールを確保し相手陣深く攻め込む、そしてゴール前5m正面の位置でPK(ホールディング)を得る。9点差の状況でPGを選択し、SO君島が成功させる。この時点で6点差となり、残り3分足らずの時間に逆転を賭けることになった。
 PG成功後のキックオフのボールをNTTコミュニケーションズは自陣22m内で確保し、展開して前進を図る。自陣10m付近左中間のラックから右に展開しNo.8トッド・クレバーがラインブレイクし、そのまま走り切り右中間にトライ。この時既に時計は39分を経過しており、NTTコミュニケーションズSO君島のGKに、勝敗が懸かることとなった。君島は慎重に右中間からのGKを決め、直後にノーサイドを告げるホーンが鳴る。NTTコミュニケーションズが1点差で劇的な逆転勝利を収めた。
 なおこのゲームのマン・オブ・ザ・マッチにはNTTコミュニケーションズのFWの核となり活躍し、最後に勝利を手繰り寄せるトライをあげたNo.8トッド・クレバー選手が選出された。

 九州電力は最後に逆転を許したが、前節の記録的大敗を糧にチームを良く立て直し、気迫を感じさせるゲームであったと思う。来シーズンは会社の経営状況により、外国人選手が半数ほどになるとの報道がなされているが健闘を期待したい。
 また、NTTコミュニケーションズはセットプレーで九州電力に常にプレッシャーをかけ続け、FWのプレーヤーがBKラインに参加する等の積極的な攻撃姿勢が、最後の逆転に繋がったように思われる。リーグ戦を9位で終了し、ワイルドカードトーナメント1回戦でNEC(8位)と対戦することが決まった。こちらもワイルドカードトーナメントでの活躍を期待したい。

 


 

九州電力キューデンヴォルテクス NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
前半 後半   前半 後半
2 2 T 0 3
1 1 G 0 2
0 1 PG 1 2
0 0 DG 0 0
12 15 3 25
27 合計 28 
反則
4 7 PK 4 4
1 0 FK 2 0
12 合計 10

 


詳しくはトップリーグ公式サイトへ

記者会見

九州電力

●九州電力キューデンヴォルテクス
〔監督〕平田輝志
 我々は今季トップリーグでいい試合をして1勝でも多くあげることを目標に戦ってきたので、今日の試合でも最後の失点を除けば、選手全員がよく戦い大きな成長もみられたので、また来季に繋げていきたいと思う。
 今季は、我々がトップリーグで戦うための課題がはっきりと見えたので、いいシーズンだったと思う。来シーズンは、もっとトップリーグで互角に戦えるよう準備したいと思う。  


〔主将〕松本 允
 東芝戦で大敗したので、自分たちのプライドを取り戻すため勝ってシーズンを終えたかったが、相手の方が勝利に対する執念が強く、実力で足りないところが1点の差に繋がった。
 今季はチャレンジャーとして一試合一試合を楽しみ、成長できたので、来シーズンは必ず上位を狙えるよう準備し臨む。 

  「今季の成長したところと、今後の課題は?」
 平田: 私の監督就任時よりトップリーグでトライがとれるチームづくりを目指してやってきたので、その面に関しては成果がでていると思う。
また、今シーズン練習時間の制約や夏合宿が実施できなかったことなど厳しい環境の中で、選手たちが人間として非常に成長してくれたと思う。松本キャプテンを中心に選手たち自身が、ラグビーを真剣に考え、取り組んでくれたことが今後に繋がっていくと思う。
課題としては、トップリーグ上位チームとの対戦で大量失点されてしまうため、個々のフィジカル、コンタクトシチュエーションスキルや理解度をあげる必要がある。
「今日の試合の後半部分で雰囲気やスタミナ面等で何か問題があったのか?また、来季に向け克服すべき課題は?」
 松本: 後半途中でセーフティリードした際に、チーム内で若干の気の緩みがあったかもしれない。
来季上位チームと互角に戦っていくには、メンタルやスキルはもちろん、要所での集中力や意識の統一が必要と感じている。

NTTコミュニケーションズ

●NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
〔監督〕林雅人
 九州電力の素晴らしいプレーの前に全く自分たちのプレーができず、辛い80分間だった。
 とりあえず最後勝てたことが良かったと思う。昇格3年目で1シーズン目が4勝、2シーズン目が5勝、今シーズン8勝を目標に掲げ戦った。7勝したにもかかわらず9位という順位となり得点力の無さをお見せする結果となった。
 下位チームにはしっかり勝ち、上位チームで金星をあげるというチームになれた。
選手たちの努力で勝ち越せたことを非常に嬉しく思っている。ワイルドカードでは、我々の強みであるディフェンスとセットプレーで勝てるよう戦っていきたいと思う。

〔ゲームキャプテン〕小林訓也
 勝利することができてほっとしている。前半厳しい場面もあったが、全員が支えあって得点を追い上げることができたことが勝ちに繋がったと思う。
 次の試合でも全力で戦い勝利したい。

  「前半の結果を踏まえ、後半どういった指示を出したのか?」
 林: 九州電力FBの荒牧選手のキック処理の技術が高いため、自陣から相手陣へのキックを極力使わず、ハイパント攻撃に切り替えて戦った。自分たちの形での攻撃になっていなかったため、これまで自分たちのやってきたことをきちんとやるように指示した。
   

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