宗像サニックスブルースvsオークランド代表/試合レポート

宗像サニックスブルース vs オークランド代表

平成29年8月5日(土) 天候:曇り レベルファイブスタジアム【福岡】

18:00キックオフ
宗像サニックスブルース vs オークランド代表

 オークランド代表の迫力あるハカで選手の緊張感と観客の期待感の溢れる中、宗像サニックスのキックオフで試合が開始された。序盤は激しいコンタクトを織り交ぜながら、お互いに探り合うような展開となった。
 前半9分、オークランド代表のノットロールアウェイで、敵陣ゴール前15m中央付近でペナルティを得た宗像サニックスはスクラムを選択。右に展開しNo.10田代から一人飛ばしてNo.14ヘスケスへパスし、そのまま右隅へ飛び込み先制トライを上げた。(No.10田代コンバージョン成功 7-0)
 22分、オークランド代表は、敵陣22m左中間付近でペナルティを得て、No.9Hickeyがペナルティゴールを決めた。(7-3)
 34分、オークランド代表は、ハーフウェイ付近左から右に展開し、ゴール前にパントを上げ、No.14Ravouvouがキャッチし右中間にトライ。(No.9Hickeyコンバージョン成功 7-10)
 前半終了間際に、宗像サニックスは、敵陣10m中央付近でペナルティを得て、No.10田代がペナルティゴールを決め、同点に追いつき互いに譲らない展開となった。(10-10)

 後半、オークランド代表のキックオフで試合再開。
 2分、オークランド代表が敵陣ゴール前中央付近のラックから、右に展開しNo.2Eklundがゴール真下にトライを上げた。(コンバージョン成功 10-17)
 その後、お互い攻め込むがハンドリングエラーなどの細かいミスがあり、長い時間競り合いが続いた。
 25分、オークランド代表が敵陣ゴール前左中間付近のラックから、右に展開N0.22Elkington-Macdonald抜け出しゴール真下にトライを上げた。(コンバージョン成功 10-24)
 29分、オークランド代表が敵陣10m右ラインアウトから左に展開。CTBが鋭いスピードで抜け出し、No.20Sladeに繋ぎゴール真下にトライを上げた。(コンバージョン成功 10-31)
 後半に入り中々チャンスを作れなかった宗像サニックスは、35分敵陣ゴール前右隅ラックから左へ展開し、No.17友枝が縦へ突進、サポートしたFWが一気に押し込みそのまま右中間にトライ。No.10田代のコンバージョンも成功し、17-31と点差を縮めたが、追撃もここまででノーサードを迎えた。
 宗像サニックスが先制トライを上げ、前半は緊張感ある引き締まった試合展開となったが、後半はディフェンス力の安定感とミスの少なさで勝ったオークランド代表がトライを積み重ね宗像サニックスを突き放した。


宗像サニックスブルース オークランド代表
前半 後半   前半 後半
1 1 T 1 3
1 1 G 1 3
1 0 PG 1 0
0 0 DG 0 0
10 7 10 21
17 合計 31

記者会見

オークランド代表

オークランド代表

〔ヘッドコーチ〕ニック・ホワイト
 「先ずはレベルファイブスタジアム、サニックスへ感謝します。」
 今日は私たちにとって大事な試合。チームカルチャーにとっても大事な試合でした。サニックスのような早い展開のチームと試合することは非常に良かった。

〔主将〕スコット・スクレフトン
 「オークランド、サニックスともにお疲れ様でした。」

――オークランド代表の来日を大勢のファンは楽しみにしていたが、2年後の会場で戦ってみて、会場やファンの雰囲気はどう感じたか?

ホワイト 今日の雰囲気(環境)は素晴らしかった。この試合が福岡であったことは非常に良かった。

スクレフトン ヘッドコーチと同様、今日の雰囲気(環境)は大変素晴らしかった。

――福岡市は2年後にオールブラックスのキャンプ地として活動しているが、福岡の環境を見てキャンプ地として迎えられると思うか?

ホワイト 可能性は高いと個人的には思っている。設備も良いし、福岡のラグビー熱というのも我々がしっかりと感じている。そこはオールブラックスにとても魅力的だし、ベストを尽くしているのも感じるので、チャンスはあると思う。


宗像サニックスブルース

宗像サニックス

〔監督〕藤井雄一郎
 たくさんのお客さんとラグビー協会の方やJCの方に感謝したい。オールブラックスを呼ぼうとゼロから始めて、色々な経験しながら今日に至り、今日の来場者も10,000人を超えたということで、たくさんの方に試合を観て頂いた。内容的には試合には負けてしまったが、選手がやりたいこと、やってきたことは出せたと思う。トップリーグも始まるので、修正するところは修正して、良かったところは継続して、次の試合に臨みたい。

〔主将〕荒井信善
 このような機会を頂き、関係者・オークランドのみなさんに感謝したい。このような機会はなかなかないことなので、チームとして個人として良い経験になったと思う。「本当にありがとうございます。」

――やりたいこと・やってきたことというのはどのようなことか?

藤井 アタックのサインプレーは次の試合もあるのでベーシックなことだけであった。ディフェンス・セットプレーはかなり良かったのではないかと思うので、継続して行きたい。

――オークランド代表と対戦してみたその印象はどうだったか?

荒井 見た目からして大きいプレイヤーが多くて、ディフェンスの人数をかけ過ぎてこのような結果になった。自分自身が通用する部分と通用しない部分が明確になったので、これからの練習で強化して行きたい。

――今回のオークランド代表が世界のトップレベルで有望な選手たちがいるが、そことの差というものをどのように感じたか?

藤井 普通に戦っている部分では五分五分もあったが、自分たちのミスでトライを獲られたことと、相手のミスでトライを獲れなかったこと。その辺の反応であったり点数に対するプレイの対応が1枚も2枚も上であった。

――日本が苦手にしているアンストラクチャーでの局面の差ということか?

藤井 アンストラクチャーのプレイが良かったというか、一瞬のミスから傷を広げていく感じで、相手の手段が上であった。

――新戦力のハーディング選手の印象は?

藤井 派手な選手ではないが、ラインアウトをすべて任せており、今日は十分満足行く内容であったと思う。

――(キャプテンへ)一緒にプレーしてどうだったか?

荒井 心強いというか、大きなプレイヤーはチーム内に居ないので、ラインアウトの起点となる選手なのでチームとしては嬉しい。

――キャプテンとして硬さがあるようだったが、気持ちの上で去年と何か違いを感じているか?

荒井 違いは感じないが、藤井さんにも言われたが、キャプテンだから何かを変えるということでなくて、今まで自身がこれまでやって来て思うことを表現している。たとえばチームのために体を張るだとか、そういうことを自分の幹として実践している。


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