第59回全国大学選手権大会1回戦〔11月19日〕/福岡工業大学vs八戸学院大学/試合レポート

福岡工業大学 vs 八戸学院大学

福岡工業大学
八戸学院大学

令和2年11月19日(土) 天候:くもり時々雨 ミクニワールドスタジアム北九州【福岡】

13:00キックオフ

福岡工業大学 八戸学院大学
前半 後半   前半 後半
5 4 T 0 0
2 4 G 0 0
0 0 PT 0 0
0 0 PG 0 0
0 0 DG 0 0
29 28 0 0
57 合計 0
反則
PK FK PK FK
4 0 前半 2 0
6 0 後半 6 0
10 0 合計 8 0

記者会見

八戸学院大学

八戸学院大学
※撮影のため一時的にマスクを外しています。

〔監督〕工藤 祐太郎
私達は3つのテーマを掲げていました。
相手に良いテンポをさせないボール展開をしていくというところで「規律・エリアマネージメント・ディフェンス」の3つです。
しかしながら、そこから崩されていき、全くリズムが掴めないまま全てにおいて相手に上回られてしまったゲームでした。

〔主将〕今野 聖夜
実際に肌で感じる圧力は、北海道・東北とは比べ物にならないほど大きいもので、自分達の強みであるセットプレイがどんどん崩されていき、フリーになっていったのかなと思います 。

――3つのテーマがうまくいかなかった要因はどのようなところにあると思うか?

工藤 祐太郎 ラインアウトに関しては自分たちのミスで相手にボールを渡してしまった点、スクラムに関しては非常にプレッシャーを受けてペナルティを与えてしまった点、セットプレイに関してはこの2点です。
エリアを逆に相手に取られてしまったところから良いテンポを作り出してしまい、結果的にトライに繋がったところが特に前半の大きな要因です。

――全国大会で1勝というのがチームの目標だったと思うが、そこに向けてこの1年間で一番取り組んできたことは?

今野 聖 バックスとフォワードで、バランス良くトライを取りきる力に関して、一番取り組んできました。
去年や一昨年はフォワードのチームで、バックスが取りきる力はなかったのですが、今年になってからバックスとフォワード両方で取りきれる力をつけてきました。
去年とあまりメンバーは変わりませんが、合わせていくうちに練度が上がっていった部分は成長したのかなと思います。

――東北・北海道の大学が全国の舞台で勝つには何が必要か?

工藤 祐太郎 北日本大学ラグビー交流会という新たな取り組みが始まりました。
お互いにライバル意識を持てるような競った試合を、北海道内でもっと増やしていくことが必要です。

――八戸学院はキャプテンにとってどういうチームだったか?

今野 聖 寮生活をしていることもあり、下級生上級生と関係なく本当に距離が近く、お互いに意見が言い合えるフラットな関係が築けているチームです。


福岡工業大学

〔監督〕宮浦成敏
本日はこのようなすばらしいスタジアムでやらせていただいたこと、ありがたく思います。
我々は全国大学選手権に向けて、様々な課題を整理し今回の大会に臨みました。
今日の試合でフォーカスされるところは、我々はモーメンタム、アタックの勢いだとかディフェンスの勢いで、アドバンテージ内を超えて行くというところをメインにチーム作りをしてきました。
その中でセットピースを非常に大事にしました。
今日はブレイクダウンでの反則が多く、勢いに継続性が欠けるところがありました。
そういう中で継続性を上げ、敵陣で試合をしながら我々のモーメンタムをキープした状態でプレッシャーかけていきましたが、反則が多く、キックはするものの風の影響でなかなか前に出ることができませんでした。
結果、自陣で試合をすることが非常に多くなりました。
しかしながら、数少ないチャンスでしっかり継続性を高め、取り切ったというところは良かったです。
課題は、ブレイクダウンでゴール前のボールが取れなかったことです。
相手の差し込むような低いディフェンスのポジションでは、フォワードがなかなか前に出ることができませんでした。
ただ唯一、スクラムは何度もピンチをチャンスに変えてくれたのでトライに繋げることができました。
これが今回の大きな勝因になったと思います。
もう1つの課題はしっかりエリアを取ること。
どうやって敵陣で戦うかと、ペナルティを減らすこと 、この二つが大きなメインになると考えています。
次の試合に向け、課題を1つづつ消し、IPUを分析していかなくてはなりません。

〔ダブル主将〕今村 彰吾
今日の試合は横の風が強くなること、天気が荒れて雨が降る可能性があるということを最初から想定していたので、フォワードの近場勝負や、バックスの縦をメインにしたサインなどを主軸にしてアタックしようと考えていました。
フィジカル勝負になってくると思っていたので、できるだけキャリアがしっかり足をかけ前に出しすぐサポートに寄る、という計画がしっかり全面的に出せ、勝つことができました。

〔ダブル主将〕福山浩太郎
今日のゲームは、まずは接点の勝負になるとチームで話していました。
前半から接点は優位で、いい形で入れました。
その後はミスが続きましたが、しっかりコミュニケーションを取って修正できたことが大きかったです。
あとは40分間集中を切らさずにできたことが勝因だと思います。

福岡工業大学
※撮影のため一時的にマスクを外しています。

――今日はクイックハンドでつないでいいテンポでトライを取ったシーンもあった。今年のチームはどういった特徴のチームか?

宮浦成敏 フォワードは非常に安定しています。
スクラムを中心にラインアウトも安定してきました。
ボールでの課題はありがますが、福工大伝統のフォワードというところで、いいフォワードに仕上がってきています。
バックスも、プレイメーカーの10番12番は1年生で経験がまだまだ足りませんが、4年生が引っ張ってくれ、フォワードが前に出てバックスで供給するようになりました。
キックもだいぶ安定するようになりましたので、フォワードがしっかり前に出て、プレイメーカーの組み立てがうまくいっていると思います。
今日は展開力もありましたが、ボールの操作に関する反則が多かったところが気になります。

――守備の方が無失点だったが、そのあたりの評価は?

宮浦成敏 ラインのスピードはしっかり前で止めていました。
ディフェンスからアタックという形のコンセプトを持っていたので、しっかり前に出てディフェンスで仕留めていました。
今日は非常に良かったです。

――実際にスクラム、セットプレーなど接点の部分で今日の前半感じるところとは、どういった部分があったか?

宮浦成敏 分析する時間も、映像もあまりなかったのですが、フォワードのインパクトが予想以上にあって、自分達の対応が遅れて後手に回りました。
話し合って修正していけたらと思います。

――ダブルキャプテン制、これは毎年行っているのか?

宮浦成敏 今年初めての試みです。
キャプテンに対する負担が大きすぎるため、2人でチーム作りをすることを採用しました。
日本代表などいろいろなチームがやっており、トレンドにもなっています。
これまではキャプテン1人でしたが、今回はより細かくチームをまとめるために2人にしました。
バックス、フォワードより1名づつです。

――チームを作る上でどういったコミュニケーションを2人で取っているのか?

今村彰吾 部員70人ぐらいいますが、1人では目が届きません。
2人いると細かいところまで目が届くので、練習中や寮生活の中で何かあると、すぐに気づいて対応できます。
今年はそれがうまくいったお陰で、選手権に出場し1回戦も突破できることができてのではないかと思っています。

福山浩太郎 何か問題があったら2人で話し合って相談できることが1番大きいです。
あとはフォワード、バックス1人づついるので、部員などの課題も共有したりと、そういうことがチームの向上につながっているかと思います。

――今日はスクラムで何度も圧倒し自信はあったと思うが、関東・関西勢相手にスクラムの自信はどうか?

今村彰吾 今年は九州内で勝つだけのセットプランをするのではなく、全国、関東と関西のフォワードに勝つために、春遠征や夏も菅平に行き、複数の大学とスクラムを組ませてもらいました。
そこでも、自分たちがプッシュしたい時にプッシュができ、ペナルティを取ることができました。
関東・関西に当たったときにもこの強みを生かし、しっかりペナルティを取る自信はあります。
遠征ではラインアウトとモール、スクラムも手応えがありました。

――IPUと対戦したことはあるか?どういう印象を持っているか?

宮浦成敏 練習試合では対戦したことがあります。
外国人を主軸にしており強い印象です。
我々としても脅威に感じますが、総合力でどうなるかをこれから考えていかないといけません。
我々の強み、相手の弱みを分析してプランを立てていきます。


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