第61回全国大学選手権大会2回戦〔11月30日〕/福岡工業大学vsIPU環太平洋大学/試合レポート

福岡工業大学 vs IPU環太平洋大学

福岡工業大学
IPU環太平洋大学

2024年11月30日(土) 天候:晴れ/強風 博多の森陸上競技場【福岡】

13:00キックオフ

福岡工業大学 IPU環太平洋大学
前半 後半   前半 後半
3 2 T 2 2
3 1 G 1 2
0 0 PT 0 0
2 0 PG 2 0
0 0 DG 0 0
27 12 18 14
39 合計 32
反則
PK FK PK FK
4 0 前半 4 0
5 0 後半 4 0
9 0 合計 8 0

記者会見

IPU環太平洋大学

IPU環太平洋大学

IPU環太平洋大学 小村監督、西本主将

〔監督〕小村 淳

2年ぶりの大学選手権出場となりました。
2年前も福岡工業大学と2回戦で対戦し、後半10分で逆転負けを喫しました。
今回の試合はそのリベンジを目指し、チーム一丸となって臨みましたが、またしてもロスタイムで逆転負けをするという非常に悔しい結果となりました。
選手たちは1試合ごとに力を付けてきました。
今年の春には福岡工業大学との練習試合を行い、夏にはアタック・ディフェンス形式の練習を重ねました。
その当時は相手に圧倒される場面も多かったですが、今日の試合では選手一人一人の成長を実感することができました。
この結果は悔しいものですが、選手たちには「お疲れさま」「ご苦労さま」と伝えたい気持ちです

〔主将〕西本 陽
最初はいい感触でゲームに入れましたが、後半は時間の経過とともに力の差が出てしまいました。
この1年間 まずは決定戦を突破し選手権に出場する、という目標を掲げてここまでやってこれたことはすごくよかったです。
1、2、3年生はこの悔しさを絶対に忘れず、もう一度1から挑戦してほしいと願っています。
本日はありがとうございました。

――アタックには自信があったのか?

小村 淳 我々は、福岡工業大学や全国大会に出場している選手の中で、日本人のレベルはまだまだ高いと言えず、留学生の力が必要と感じています。
要所要所の戦術の中で、チーム事情ではありますが FWは2人で1枚としていましたが、ゲームでのパフォーマンスを見て、最後は1人入れてFW3人でいこうと判断しました。
その結果、疲労が蓄積する中でもFWやモールのところで得点することができました。FWに関しては、やはり留学生の存在が大きな力となっています

西本 陽1対1のタックルの精度だったり、ゲーム中のチェイスであったり、コネクションんが切れてそこでタックルミスがあったり、お互いのミスがあったときの反応であったり、ディフェンスなど、後半は我々の方のリアクションはよくなかったなと感じています。


福岡工業大学

〔監督〕宮浦 成敏
本日はありがとうございました。
試合の内容を振り返ります。
準備段階では、FWが重たいチームに対抗すること、そして外国人選手のオフロードパスや精度の高いキックに対応することを課題として、自陣でプレーすることにフォーカスして練習してきました。
私たちはディフェンスを武器に勝ち上がってきたチームであり、練習の成果が試合でも発揮されたと感じています。
予想通り、相手のキックによって前に出られない場面が多く、中盤では外国人選手のオフロードパスによる反則やペナルティが重なり、自陣に押し込まれるというパターンで、悪いところが出てしまったと思っています。
一方で、ボールを素早く動かし、相手の重いFWをかわしながらボールを展開してトライを狙うという作戦と、前半は風が回っていたので、その中でいかに敵陣へ入っていくかということを踏まえ、モーメンタムを上げる練習をしてきました。
良い球出しとタイミングで、相手のターンオーバーからトライを奪い、非常に良いゲームができたと思います。
ただ、課題も明確に見えています。ペナルティを極力減らすこと、レフリーとのコミュニケーションを改善すること、同じ反則を繰り返さないこと、自陣でのプレー時間を短くすることが重要です。
次戦の関西(近畿大学)はさらにレベルが2段階上がる相手となります。私たちの生命線であるディフェンスをしっかりフォーカスし、数少ないチャンスを確実にものにできるよう準備を進めていきます。

福岡工業大学

福岡工業大学 宮浦監督、讃井主将

〔主将〕讃井 良太
相手のFWは重厚な攻撃を仕掛けてきましたが、それに対応するための準備を重ねてきました。ただし、試合では受け身に回りすぎ、自分たちの課題である反則が多くなったことが、僅差となった原因の一つと考えています。
特に相手の10番はキック精度が高く、試合の組み立ても上手で、こちらが付き合いすぎた印象がありました。次戦ではさらにレベルの高い相手に対抗するため、ディフェンス意識を高め、フィジカル強化を図りたいと思います。

――IPUは外国人選手が4人いましたが、相手への対応は?

宮浦 成敏 過去の中京大学との試合を分析し、相手がどこに外国人選手を配置してくるかを予想しました。FWに2人配置する展開も想定しており、その対策は概ね成功したと感じています。我々のBKには高い能力を持つ選手が揃っており、どこからでもアタックでトライを狙えるような、ゲインを稼げる選手がたくさんいるので、そこを踏まえてゲームプランを作ってきました。前半ではキックで敵陣へ攻め、中盤では10番と12番に仕掛けて崩す作戦でしたが、試合ではキックに付き合いすぎ、BKの攻撃タイミングを逃してしまいました。敵陣近くでの攻めて、BKでトライを狙うパターンに持ち込もうとしましたが、相手の堅いディフェンスに阻まれ、思うように進められませんでした。

――試合中の課題は?

宮浦 成敏 相手の8番はニュージーランド出身の選手で、勢いがあり、最初のタックルが上に入る場面が目立ちました。その結果、ペナルティが続出し、相手に流れを渡してしまいました。後半には修正を図り、下からのタックルで対応しましたが、相手のオフロードパスを止めきれず、課題が残りました。

――シンビンの影響は?

讃井 良太後半のシンビンは、ジャッカルに入る際の自立が不十分で、レフリーから警告を受けた結果でした。これにより数的不利となりましたが、チームは焦ることなく、冷静に試合を進めました。

――セットプレーの安定性していたのでは

宮浦 成敏 本日のラインアウトやスクラムは安定しており、特にスクラムでは相手に対して優位に立てました。ただし、次戦では近畿大学の重いFWに対抗する必要があります。セットプレーをさらに強化し、苦戦が予想される中でも勝機を見出したいと考えています。

――次戦への抱負は?

宮浦 成敏 近畿大学は自分たちより2段階レベルが上がる相手です。まずはディフェンスを徹底し、限られた攻撃機会を確実に活かすためにミスを減らすことに注力していきます。次戦に向け、全力で準備を進めたいと思います。

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